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商標登録Q&A

Question 「ABC株式会社」という会社を設立しました。同じ名称の会社が設立されることがあるのでしょうか。
Answer 住所が違えば同一名称の会社を設立できます。「ABC株式会社」という会社は他にもあるかもしれません。「ABC株式会社」という会社名について商標登録を受けることで、他社が「ABC株式会社」という会社名を使用することを阻止することができます。
Question 「ABC株式会社」という会社を設立しました。もちろん商業登記をしていますから会社名を使用することに問題はありませんよね。
Answer 他人が「ABC株式会社」について商標登録を受けていると、御社が「ABC株式会社」という会社名を使用するのには制限があります。例えば、「ABC株式会社」の文字を図形と組み合わせると他人の商標権の侵害になるかもしれません。
Question 「XYZ」という名前の商品を販売しています。他社がこの名前を使用できないようにするにはどうしたらよいでしょうか。
Answer 不正競争防止法によって使用の差し止めが可能かもしれません。しかし、不正競争防止法による保護を受けるには、「XYZ」が御社の商品であることが広く認識されていなければならない等、多くの制約があります。商標登録ならもっと確実に「XYZ」の使用の差し止めが可能です。
Question 商品名を決定するにあたり、検索エンジンで検索して誰も使用していない名前を選びました。誰も使っていないから使ってもいいですよね。
Answer 誰も使っていないとしても商標登録されていないとは限りません。商標登録しておくことをおすすめします。
Question 誰もが使っているようなありふれた名称を商品名にしました。誰でも使っているから使ってもいいですよね。
Answer 誰でも使っているとしても商標登録されていないとは限りません。商標登録しておくことをおすすめします。
Question キャッチコピーを考えました。これを他社に使わせないようにすることはできますか。
Answer 原則としてキャッチコピーは商標登録されないのですが、登録される場合もありますので諦めずにご相談下さい。
Question 商標登録を依頼するとすぐに登録を受けられますか。
Answer 商標登録を受けるには商標出願をする必要があります。商標出願は特許庁で審査されて拒絶理由がなければ6~7月ぐらいで登録査定が出されます。その後、登録料を支払って2~3週間で登録になります。
Question 商標出願をすると他人の使用をすぐに差し止めることができますか。
Answer 商標登録を受けられるまでは使用の差し止めはできません。ただし、商標登録を受ける前に警告をしたときは、他人に対して業務上の損失に相当する額の金銭の支払を、商標登録を受けた後に請求することができます。
Question 他人が登録している商標を使用したいのですがどうしたらよいでしょう。
Answer 商標権者に商標権の譲渡や使用許諾を申し入れるか、あるいは、その登録商標を3年以上使用していなければこれを取り消すための審判請求をすることができます。
Question 他人が登録していない商標であれば登録されますか。
Answer 商品・役務の普通名称、商品の販売地・用途、サービスの質・提供場所等のみからなる商標は登録されません。
(例)
「レタス」について→「サニーレタス」(普通名称)
「洋服」について→「東京銀座」(商品の販売地)
「靴」について→「登山」(商品の用途)
「飲食物の提供」について→「中華料理」(サービスの質)
「自動車による輸送」について→「関東一円」(サービスの提供場所)
Question 音・味・においは商標登録できますか。
Answer 現在のところ、音・味・においの商標登録は認められておりません。
Question 商品・役務の普通名称、商品の販売地・用途、サービスの質・提供場所等は登録にならないとききましたが、なんとか登録できませんか。
Answer 文字をデザイン化したり、図形と組み合わせたり、他の文字との組み合わせることで登録になる場合があります。あるいは、全国的に認識されている商標であれば登録になる場合があります。
Question コストを削減する方法はありますか。
Answer 商品・役務の指定の仕方によっては1区分だけの指定で、多数の区分に亘って指定するのに近い利益が得られる場合があります。例えば、第9類「電子出版物」を指定して登録を得ると、他人が第9類「電子出版物」の登録を受けることを阻止できるだけでなく、第16類「印刷物」の登録も阻止できます。これにより、第16類を指定しなくてもよくなりコストを下げることができます。
Question 商標出願をするときに重要なことは何ですか。
Answer 商標出願では商品・役務を指定する必要があり、これを正しく指定することが重要です。例えば、建物に関する業務であっても、金属製の組み立て式建物であれば第6類「金属製建物組立てセット」に該当し、木製の組み立て式建物であれば第19類「建造物組立てセット(金属製のものを除く。)」に該当し、住宅の展示であれば第35類「住宅の販売促進のための住宅展示場の企画・運営又は開催」に該当し、住宅の販売であれば第36類「建物の売買」に該当し、住宅の施工であれば第37類「建設工事」に該当し、住宅についてアドバイスするサービスであれば第41類「住宅に関する知識の教授」に該当し、住宅の設計であれば第42類「建築物の設計」に該当します。商品・役務の指定を間違うと適切な保護が得られません。
Question 小売業を営んでおり、取り扱っている商品が多すぎて全部について出願すると膨大な費用がかかってしまいますがどうしたらよいでしょうか。
Answer 小売等役務商標制度というのがあります。1区分だけで済みますので費用を抑えることができます。
Question 商標登録をとるとその商標は使用しなければならないのですか。
Answer 3年以上使用しないと、審判請求によって取り消されてしまうことがあります。
Question 商標登録は何年間有効ですか。
Answer 5年間又は10年間にいずれかを選択できます。また、更新により半永久的に存続します。
Question うっかり商標登録の更新を忘れてしまいました。復活は可能ですか。
Answer 更新の期限から6月以内なら更新料の倍額を支払うことで更新が可能です。
Question 以前、商標出願したところ拒絶になってしまいました。なんとかできなかったのでしょうか。
Answer 審査官による判断のばらつきがあるため、審査官によって、登録になったりならなかったりすることがあります。拒絶に不服があるときは拒絶査定不服審判をする必要があります。審判では、複数の審判官により審理されるので審査より判断のばらつきが少ないと言えます。審判請求をしていれば登録になっていたかもしれません。
Question 業務とは関係のない商品・役務について、他人が商標を使えないようにすることはできますか。
Answer 出願して商標登録を受けることは可能です。ただし、3年以上その商標を使用しないと審判によって登録が取り消されるリスクがあります。登録商標が著名になっていれば、防護標章登録を受けることができます。防護標章登録に係るマークは、使用していないことを理由に取り消されることはありません。
Question 自己の登録商標を多少変更して使用することになりました。新しい商標も登録すべきですか。
Answer 登録商標と変更後の商標が社会通念上同一であれば新しく商標登録を受けることは要らないかもしれません。次のような変更は、新たに商標登録を受けた方が良いことがありますのでご相談ください。
ひらがな⇔カタカナ
ひらがな⇔ローマ字
ひらがな⇔漢字
カタカナ⇔ローマ字
カタカナ⇔漢字
漢字⇔ローマ字
文字⇔文字の意味を表す図形
図形の変更
Question 商標出願の審査を早めることはできますか。
Answer 商標出願に係る商標を実際に使用しているか又は使用の準備を相当程度進めており、権利化について緊急性を要する出願については、他の出願に優先した審査を求めることができます。権利化について緊急性を要する出願とは、第三者が無断で商標を使用している場合、第三者から警告を受けている場合、第三者から使用許諾を求められている場合、外国へ商標出願している場合などです。
Question 「書換申請時期の通知」というのが特許庁から送付されてきました。これは何ですか。
Answer 平成4年4月1日に商品・役務の記載方法が改正されたため、平成4年3月31日までに出願された商標登録について商品・役務の記載を書き換えることが法令で要求されています。書き換えを怠ると商標権が消滅してしまいますので注意を喚起するために送付されるのが「書換申請時期の通知」です。
Question 商標登録は外国でも有効ですか。
Answer 日本での商標登録は日本国内でのみ有効です。外国でも保護を受けるにはその国で商標登録を受ける必要があります。
Question 外国で商標登録を受けるにはどうしたらよいでしょうか。
Answer 外国で商標登録を受けるには2つの方法があります。1つ目は各国別に直接出願する方法です。2つ目は、マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願による手続で、これによれば1通の出願書類によって複数国に一括して出願することができます。

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